1. 岩本ゆりの意思決定支援
  2. 意思決定支援のプロセス『楽患チャート』を開発

意思決定支援のプロセス『楽患チャート』を開発

意思決定支援のプロセス『楽患チャート』を開発

しかし、傾聴をしたあと「課題を見つけるために考える」と言われても、どう考えていけばよいのかが難問です。

そこで、そこで、NPO法人楽患ねっとでは「患者が納得のいく治療や療養方法を決めるための推奨手順=楽患チャート」を考案しました。

楽患チャートとは「患者が納得のいく治療や療養方法を決めるための推奨手順」です。

病気を知ること、生活の変化を知ること、自分を知ること、自分はどうしたいかを知ること、そして、実行です。

全体を通して、自分の感情に向き合うことも必要です。

このいずれか1つでも満たされなければ納得には至りません。

看護師が傾聴するとき、この図を頭に思い浮かべてみるのです。

すると、その人の課題、満たされない何かが浮き彫りになっていきます。


この意思決定の手順は、大きく(1)知識、(2)価値観、(3)手段、(4)感情──の4つに分類されています。目の前の患者さんは、この4つの分類のどこに課題を持っているのかを意識しながら傾聴します。

 

もちろん、課題は4つのうちの1つだけに当てはまる、というわけではありません。
実際は、複数の手順に課題を持っている方がほとんどです。
そして、この手順のどこに課題があるのかが分かれば、それに対する打ち手を考えることができます。